近江環人地域再生学座の概要

新しい地域社会を切り拓く人材育成プログラム: 16年間で156名を輩出

近江環人地域再生学座は、湖国近江をフィールドに、地域診断からまちづくり活動の実践まで、地域における多様な活動や挑戦のための知識・手法の教授を通じて、地域資源を活用した地域課題の解決や地域イノベーションを興し、新しい地域社会を切り拓く、イノベーターやコーネーター:「近江環人(コミュニティ・アーキテクト)」を育成する講座です2006年の開講から16年間で156名を超える人材を育成し、滋賀県内外で多くの近江環人が活躍しています。受講生は、民間企業、行政、NPO、自営業、大学院生など多様な立場やスキルに、新たな知見や価値観を加え、スキルアップを図り、活動を進化させていきます

西粟倉村の現場講義。講師は近江環人の与語さん。

大学院レベルの教育プロクラム:大学院単位として認定

学座は、年間10名を定員とした少数精鋭のプログラムで、社会人受講生と現役大学院生が一緒に受講する大学院に設置された教育プログラムです。大学院生は各専攻の指定する単位数が認定され、社会人は科目等履修生としての受講となりますが、取得した単位は、滋賀県立大学大学院に進学すれば各専攻で指定する単位数が認定される仕組みです。この制度を利用すれば最短1年で大学院を修了することも可能です。これまで10名が大学院に進学しています

授業は、講義とディスカッションで構成。

カリキュラム構成: 1年間or2年間で10科目12単位履修

履修期問は、基本的に1年問での履修を想定していますが、各自の都合にわせて、2年間での履修も選択可能です。力リキュラムは、前期5科目、後期5科目の必修科目、夏休み期間中の集中講義1科目の選択科目、計11科目14単位で構成されています。社会人は必修の10科目12単位を取得し、検定試験に合格することで、称号「近江環人(コミュティ・アーキテクト)」を大学が授与します。大学院生の履修は「履修のてびき」を確認してください。

地域での実践的なフィールドワークへ参加も。

受講・学習方法:オンライン、オンデマンドで受講可能

授業は金曜日16時30分〜と土日に開講されます(日程はスケジュール参照)対面、オンラインのいずれでも受講可能です。対面とオンライン受講が可能です。90分間の講義では、学びを深めるために、受講生との議論や、受講生同士の意見交換の時間を設けています。現場講義では、現場で講師の生の声に学びます。成績はネットで提出するレポートで採点されます(コミュニティ・プロジェクトI 、IIのプレゼンテーションを除く)。

対面とオンラインのハイブリッド講義

受講費用等:セット割引で半額。減免や補助制度も充実

本学大学院生は無料で、どの研究科に所属していても受講できます。社会人大学院生が受講する例もあります。
社会人は「科目等履修生」の料金:1単位14,800円が通常ですが、学座はセット料金が適用され、この半額1単位7,400 円、必修10科目12単位で88,800円+入学金(県内者28,200円、県外者42,300円)で合計117,000円〜となります。 (2021(令和3)年度入学の場合)また、(ー社)滋賀県市町村職員互助会加盟の基礎自治体職員は受講料が全額免除に、雇用保険を2年以上支払っている方は、厚生労働省の専門実践教育訓練給付金制度の利用が可能で最大50%の給付金を受けることができます(1年コースのみ) その他の費用としては、実践現場体感特別講義I、IIでの宿泊、食事費用が必要です。また、コミュニティ・フロジェクトI,IIでは、プロジェクトに必要な経費の補助制度も利用できます

スクーリングでのワークショップ

カリキュラムマップと授業概要

各科目と身につける力の関連表

科目名 身につけるカ 単位数
新しい知見 地域分析
の手法
地域マネジ
メントの手法
講師との
ネットワーク
企画カ・
実践カ
前期 地域デザイン特論 1
地域マネジメント特論 1
成熟社会デザイン特論 2
実践現場体感特別講義I 1
コミュニティ・プロジェクトI 1
後期 地域再生学特論 1
地域イノベーション特論 1
サスティナプルデザイン特論 2
実践現場体感特別講義II 1
コミュニティ・プロジェクトII 1
夏休み (選択科目)地域再生システム特論 2
地域デザイン特論 前期前半 1単位
地域テザインの基礎として、地域を知り、地域の特性を把握する手法「地域診断法」をマスターします。
地域再生学特論 後期前半 1単位
様々な地域再生の実践者をゲスト講師として招き、実践のポイントを学びます。
地域マネジメント特論 前期後半 1単位
地域に入り込み、地域を動かすノウハウと、地域の持続性を生み出すコミュニティ・ピジネスの手法をマスターします
地域イノベーション特論 後期後半 1単位
コミュニテイやエネルギ-をテーマに社会変革を目指した取り組み事例から、実践のためのポイントを学びます。
成熟社会デザイン 特論前期 2単位
成熟社会をテーマに、看護学、社会学等の専門家教員によるオムニバス形式の講義で、成熱社会に対する知見を深めます。
サスティナブルデザイン 特論後期 2単位
持続可能性をテーマに、近未来を予見しつつ、社会のあるべき姿を議論し、その実現のための方策について考えます。
実践現場体感特別講義I、II 前後期 各1単位
1泊2日で滋賀県内外の先進的な取り組みを訪問し、現場の実践者を講師にそのノウハウを学びます。実践者から多くの刺激と知見を得る機会となります。また、受講生同士のつながりを育む機会でもあります。
上勝町のいろどり農家さんへの訪問
西粟倉村のローカルべンチャーを視察
奈良の伝統野菜を味わいディスカッション
コミュニティ・プロジェクトI、II 前後期 各1単位
受講生の設定した課題に対して、ゼミナール形式で教員が指導を行います。課題解決の糸口や手法、メンタル的なアドバイスを受けることができます。また、ゼミ生同士の交流は、仲間意識を育み、切磋琢磨する機会となります。
検定試験
検定試験は、学習の成果を確認する試験です。小論文による筆記試験と面接試験で行われます。試験結果に基づいて、大学が称号「近江環人(コミュニティ・アーキテクト)」を授与するかどうか判定します。