はじめに:近江環人地域再生学座とは

「地域の時代」を切り拓く人財の育成プログラム

★文部科学省「職業実践力育成プログラム(BP)」認定プログラム

★厚生労働省「専門実践教育訓練給付金制度」指定講座(1年在学コースのみ)

人口減少時代を迎えた日本は、文化や環境などの地域特性を活かし、生活の豊かさを享受する成熟社会へのパラダイムシフトが求められています。私たちの暮らしを形成する、環境、デザイン、工学、エネルギー、文化、看護、福祉、産業などの分野においても、地球環境へ配慮しつつ、グローバルな視野を持ち、多様な住民を主体とした地域再生への挑戦が必要です。近江環人地域再生学座は、湖国近江をフィールドに、地域診断からまちづくり活動の実践まで、地域における多様な活動や挑戦のための知識・手法の教授を通じて、地域資源を活用した地域課題の解決や地域イノベーションを興し、新しい地域社会を切り拓く、イノベーターやコーディネーター:「近江環人(コミュニティ・アーキテクト)」を育成することを目的としています。

地域で活動をはじめたい!コミュニティ・ビジネスをはじめたい!
今の活動を打開・展開したい!
活動のネットワークをつくりたい!
などのニーズに応えた人財育成を行います。

プログラムの概要

近江環人地域再生学座は、滋賀県立大学の大学院に設置された「副専攻」コースです。在学する大学院生と、社会人が受講することができます。社会人は科目等履修生として受講します。授業は、原則金曜日16時30分~の授業と、スクーリング、現場講義、ゼミナールで構成され、必修10科目12単位、選択1科目2単位となっています。必修科目の単位を修得し、検定試験に合格すると称号「近江環人(コミュニティ・アーキテクト)」が滋賀県立大学から付与されます(大学院生はさらに選択必修1科目の履修が必要)。

称号獲得者は2006年の開講以来150名を超えており、卒業生は滋賀県内を中心に各方面で活躍されています。また、近江環人地域再生学座で取得した単位を活かして大学院に進学することも可能で、これまで8名の方が進学されています。

特徴1:オンライン・オンデマンドに対応し、社会人にも受講しやすい科目構成

社会人の学習を支援するために、座学の授業は原則オンライン、オンデマンドに対応しています。座学の授業は、毎週の授業を受講し、レポート提出を行う形で行われます。スクーリングは土曜日の午後にワークショップやフィールドワークの形式で行われます。年に4回ある「実践現場体感特別講義(Ⅰ、Ⅱ)」は1泊2日で県内外の先進地を視察し、レポートにまとめます。コミュニティ・プロジェクトⅠ、Ⅱは、ゼミナール形式で各自のプロジェクトについて議論・推進する場で、期末に成果報告会が開催されます。
授業は対面、オンラインのハイブリッドで開講し、録画した内容をオンデマンドで配信します。

<前期4月~8月>

  • 地域デザイン特論(1単位)(スクーリングあり)
  • 地域マネジメント特論(1単位)(スクーリングあり)
  • 成熟社会デザイン特論(2単位)
  • 実践現場体感特別講義Ⅰ(1単位)(5月、7月に現場視察)
  • コミュニティ・プロジェクトⅠ(1単位)(ゼミナール形式)
  • (選択)地域再生システム特論(2単位 夏期集中 フィールドワークあり)

<後期9月~2月>

  • 地域再生学特論(1単位)
  • 地域イノベーション特論(1単位)(スクーリングあり)
  • サスティナブルデザイン特論(2単位)
  • 実践現場体感特別講義Ⅱ(1単位)(10月、12月に現場視察)
  • コミュニティ・プロジェクトⅡ(1単位)(ゼミナール形式)

検定試験 2月初旬に実施されます。1800字の小論文試験と面接試験で、称号授与の判断がされます。

特徴2:金土日に限定した授業時間

授業は金曜日16時30分~と、土曜日(年5回)、土+日曜日(年4回)のみに開講されます。
詳しくは別途配布される「スケジュール」をご覧ください。

特徴3:1年間のコースが基本。でもゆっくり学びたい人は2年で履修も可能

プログラム構成は1年間ですが、もっとゆっくり学びたいという要望に応えて2年に分割して受講することが可能です。例えば、1年目に座学を受講してゼミナールは2年目という受講の仕方や、ゼミナールで取り上げるプロジェクトが長期の場合、コミュニティ・プロジェクトⅠを1年目前期に受講し、コミュニティ・プロジェクトⅡを2年目後期に受講するとすることも可能です。

そのほか不明点ありましたら、事務局までご連絡ください。