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地域再生学特論

 琵琶湖を中心に継承されてきた滋賀県固有の歴史・文化・自然を基盤として、生きた地域再生学を学ぶために、「地元学」の観点から「近江八幡」「彦根」「長浜」「高島」「大津」を教材化し、それぞれの街や地域で、行政或いは専門家として地域をとりまとめてきたリーダーによる実践的講義を通して、「コミュニティ・アーキテクト(近江環人)」の職能と役割について学ぶ。

2008年度シラバス(PDFファイルが開きます)

学座生による講義レポート

 
                ☆::::::::::::::::::::::::::::::::::::近江環人3期生 : 西村 和洋      西村

 地域再生学特論は地域再生のリーダーによる実践的な講義です。
 これまで受講しての共通した感想は「講師の先生方がとても熱い」ということです。その「熱さ」の源泉と、実際に地域再生に取り組んでこられた緻密な戦略の両面性を学び取ることがこの講義の真髄であるように思います。
 また講義以外でも近江環人地域再生学座の関係者が会しての意見交換会をそれぞれのテーマごとに開催し、毎回活発な議論をしています。

地域再生学徳論

☆:::::::::「高島学」::::::::☆
 市長自ら講義をしていただきました。主に環の郷再生計画についてでしたが「ないものねだりから あるもの探しへ」のコンセプトのもと、「たかしま生きもの田んぼプロジェクト」など高島の自然を前面に出した取り組みの数々に大変興味を持ちました。何かと地方は元気がないと思われがちですが、理想を高く掲げ、市民と共に歩まれている市長の言葉に地方の将来は明るいと感じました。

地域診断法(高島学)

☆:::::::::「彦根学」::::::::☆
 江戸期の町並みを再現し、従来型の商店街的な物販ではなく成熟社会に対応したサービスの導入の経緯を学びました。まちづくりは継続性が肝心ですが「自己増殖」という言葉からも市民の自発性を促進することがリーダーに求められることを感じました。

☆:::::::::「近江八幡学」::::::::☆
 有名な八幡掘やヴォーリズ建築などを実際に保存活用し、まちづくりに活かしてこられた講師の方々からのお話でした。私もこれまで表層的なことしか知らずにいましたので、そのプロセスを今回お聞きすると想像を超える労苦と工夫があって初めて今(現前風景)があることに気づかされました。またコミュニティ・アーキテクトとして地域でどう立ち回り、役割を果たしていくべきなのか、近江環人として常に忘れてはならない部分についても重要な論点として学ぶことが出来ました。

☆:::::::::「長浜学」::::::::☆
 黒壁20周年にあたる長浜のまちづくりについての講義でした。観光客が0から200万人へと躍進し、はたまた住みよい都市としてもランキングの上位を賑わす等、素晴らしいまちづくりがなされています。しかしその一方で成功の中でも様々な問題を抱え、それぞれの立場で解決に日々骨を折られている状況をつぶさにお聞きできました。

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 そもそも「地域再生」とは一体何でしょうか。工場を誘致すること、道路を造ること、商店街を賑やかにすること、立場によって様々な意見があると思います。しかしこの講義で私が得たものは「ほんまもんの地域再生」のエッセンスであったような気がします。

 いずれのまちも滋賀の素晴らしい伝統と市民の努力の賜物です。
 しかしその方法論を杓子定規に他の地域にも当てはめれば「地域再生一丁あがり」ではありません。
 講師の方々から感じた熱いハートを胸に近江環人として「ほんまもんの地域再生=関係性の再構築」がその職能と役割の中心としっかり認識し、今後に生かしたいと感じました。

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